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木材の塗装について

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木造住宅の多い日本ではなじみの多い木材ですが、木部の塗装となると、どんな塗装・塗料が良いのか、詳しく書かれた資料は、今まで少なかったのではないでしょうか。

木部は塗装される場所が屋外か屋内か、旧塗膜はあるか 等で、塗装方法や塗料選定が、大きく変わるので、特に慎重な選択が必要になります。

なので現在 主に使用されている、木部塗装の塗料や注意点を、仕上り別に一覧にまとめてみました。

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  1. 内部に細かい空洞があり、水分や油分を吸収するので、調湿効果が有る
  2. 年輪や生地に木目の濃淡があり、全てに表情が有る
  3. 木材の種類ごとに、独特な木の香りがする
  4. 一般に加工がしやすく、乾燥するほど強度が高くなる
  5. 白木のままだと、水分の多い所に弱く、シロアリ、菌等によって腐食する
  6. 肌触りが柔らかく、温度の変化を受けにくい
  7. 産地や、木材の種類、木の取れる部位などにより、硬さや密度、腐食に対する強さなどが違う
  8. 乾燥すると、ねじれや反りが発生しやすく、伸縮が大きい

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木材に塗装する場合、下地塗装(塗膜)の有無や、外壁や塀など雨が当たる屋外か、内装や家具などの屋内なのかで塗装方法が変わってきますので、それぞれに合った塗料を選ぶ必要があります。

以下にお客様のご要望に合った木部塗装が可能かどうか、簡単な早見表を作りましたのでご参考にしてください。


「木目を出さない 塗りつぶした仕上」一般的なペイント仕上
造膜タイプ(旧塗膜があっても塗装可能)
塗料系用途特徴
合成樹脂ペイント
(オイルペンキ)
屋内屋外内部の一番スタンダードな塗装、下塗りには吸い込みを止める下塗りを塗る
乾燥時にホルムアルデヒドが発生する (通常はF☆☆☆)
水性ペイント
(水性アクリルペンキ)
屋内屋外学校改修時などの標準仕様、又家庭塗料などの大半が水性
艶が有る物は 乾燥後 表面に粘着性が残るので、天板などは不向き (タック性)
フタル酸塗料
(フタル酸アルキッド)
屋内屋外オイルペンキより乾燥が速く、表面粘着が少ない
刷毛塗り、吹付とも可能 下地の隠ぺい力が弱い
ラッカー塗料
(アクリルラッカー)
屋内屋外超速乾性で きめが細かい仕上り、刷毛塗り不可 吹付用
シンナー臭が強い
弱溶剤塗料
(ウレタン、シリコン系)
屋内屋外通常外部用として使用するが内部でも可能
乾燥が速く、仕上りも良い
自然塗料
(造膜タイプ)
屋内屋外天然油を使用した製品、耐久性はあまり強くない
扉や枠、ガーデニング等に使用される 環境にやさしい
漆、カシュー塗料
(うるし、カシュー樹液)
屋内高級器やお盆、襖の縁、仏壇などに使用される、高級品への塗料
表面が硬く奥深い艶、空気中の湿気により硬化して乾燥する


「木目を活かして保護皮膜を塗る仕上」内装枠、家具、テーブルなどの塗装
造膜タイプ(透明塗膜がある場合、旧塗膜があると塗装不可)
塗料系用途特徴
着色+透明仕上
(ステイン+ニス)
屋内木に着色塗料をしみ込ませ乾燥してから、酒精系のニスを塗る
飴色の光沢が出る、水分に弱いので外部は不可
着色+透明仕上
(ステイン+クリヤー)
屋内木に着色塗料をしみ込ませ乾燥してから、ラッカー系の透明クリヤーを塗る
透明の光沢、ニスより水分には強いが、外部及びテーブルなど天板は不可
着色+透明仕上
(ステイン+ウレタンクリヤー)
屋内木に着色塗料をしみ込ませ乾燥してから、ウレタン系の透明クリヤーを塗る
透明の光沢、水分に強く表面が硬い、、テーブル天板向き
着色+透明仕上
(ステイン+外部用ウレタンクリヤー)
屋外木に着色塗料をしみ込ませ乾燥してから、弱溶剤ウレタン系の透明クリヤーを塗る
透明の光沢、水分に強く呼吸する、外部用 玄関扉や柱等に最適
透明仕上
(クリヤー)
屋内白木の上に透明のクリヤー膜で保護する、シンナー臭が強い
木によってウッドシーラーやサンディングシーラー、との粉などを下塗りに使う
透明仕上
(ワニス)
屋内白木の上に若干飴色の樹脂ワニス膜で保護する
乾燥が遅く最近ではあまり使用されていない
透明仕上(ニス)
白ラック、シケラック、速乾型など有
屋内白木の上に飴色のニスで保護する
小物や枠、紙粘土人形の仕上などに使用する
透明仕上
(ウレタンクリヤー)
屋内乾燥が速いウレタン系の透明クリヤーを塗る 若干のシンナー臭
透明の光沢、水分に強く表面が硬い、、テーブルやカウンター天板に最適
自然塗料
(オイルクリヤー)
屋内屋外天然油を使用した製品、耐久性はあまり強くない
扉や枠、ガーデニング等に使用される 環境にやさしい

「木目を活かした自然な仕上」ログハウス、ウッドデッキなどの塗装
浸透タイプ(塗膜がなく、しみ込む状態なら塗装可能)
塗料系用途特徴
着色仕上
(オイルステイン)
屋内屋外油性の色付塗料を木目にしみ込ませて仕上る
塗った後、ウエスで拭取ると木目がきれいに出る。そのままで仕上げ可能
着色仕上
(水性ステイン)
屋内水性の色付塗料を木目にしみ込ませる
上から透明のクリヤー等を塗らない間に、水に濡れると色が戻る
着色仕上
(アルコール系ステイン)
屋内アルコール系の色付材料をしみ込ませる、家具の着色に多い
発色が鮮明で冴えた色合いが表現できる、塗り継ぎあとが出やすいので吹付向き
着色仕上
(防虫防腐ステイン)
屋外塗料内に薬剤が入っていて、木に浸透させて、木喰い虫や木腐りから守る
保護力があまり強くないので、メンテナンスを定期的にする必要有り
自然塗料
(浸透タイプ)
屋内屋外自然の油を用いて、木に浸透させて、木喰い虫や木腐りから守る 
保護力が弱く、メンテナンス費用がかかる
ベニガラ屋内屋外酸化鉄の粉を水か油で溶いてすり込むように塗りつける
京町屋のベンガラ格子が有名、乾燥油を上から塗るのが主流
フロアーオイル屋内昔の学校の木製の床板などにモップで塗り広げた油
最近ではほとんど見受けられない
柿しぶ屋内屋外柿渋のタンニンという成分が害虫や木腐りを防ぐ
時間がたつと色が濃くなってくるので注意が必要、独特の匂いが特徴
ワックス屋内塗膜を保護したり、素材を汚れから守る目的のもの
用途により樹脂系と水性系がある、塗料とは相性が悪いので注意が必要

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  • 各塗料系とも環境対応品として水性や弱溶剤タイプが増えていますが、
      塗膜強度の必要な所は現在でも強溶剤タイプが使われています。
  • 先に塗膜が塗ってある場合 (木に水が染み込まない状態)は、塗膜を全て剥離しないと、
      原則として木目を出さない 塗りつぶした仕上の塗膜タイプしか塗れません。
  • 造膜塗料(塗膜)を剥がすには剥離材と言うものを用いますが、
      木部に使用した場合下地を傷めたりする可能性があります
      また、それを用いても木にしみ込んだ着色塗料は取り除くことは出来ません。
  • 塗り替えの場合、原則的に同等の材料(上記表の「塗料系」が同じ)が付着性が良いです。
  • 強い溶剤の塗料 (ラッカー等)は下の塗料を溶かすため、既存の塗料により塗れない場合が有ります。

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住宅に使われる建材の中には、木材に似たものや木材を加工、成型したものが、数多くあります。

その中には塗装が出来ないものや塗装が難しいものも有り、素材を見きわめる目も非常に重要です


  • 紙に木目を印刷して貼り付けてあるもの(安い家具、和室の木目天井ボード、軒天の板等)
  • ごく薄い木をシート状にしてあるもの(クローゼットや家具、化粧扉等)
  • 薄い木を縦横に交互に接着剤で貼り付けたもの(コンパネ、ベニヤ板、合板等)
  • 木をチップ状にして接着剤などで貼り付けたもの(パーチクルボード、木毛板、MDF等)


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